poco a poco

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実はゆるい?イスラーム。

 

イスラム教といえば厳しくて規制がたくさんあるというイメージが強いと思います。

 

特に最近は自称イスラム国のニュースでイスラム教は怖いというイメージを持っている人も少なくないと思います。

 

そんなイスラム教ですが勉強すると意外と厳しくないことわかりました。

 

そんなイスラム教についての入門編。

 

イスラム教の考え方について簡単にまとめてみました。

 

 

イスラム教はイスラームする宗教〜

 

そもそもイスラム教という名前の意味はなんなんだって言うお話。

 

 

ちなみにイスラムイスラームは同じ意味でより現地の発音に近いのがイスラームです。

 

イスラームとは「唯一絶対の神アッラーに全てを預け従うこと」です。

 

そしてこの教えを守る人のことをムスリムと呼びます。

 

つまりムスリムイスラム教徒)はイスラームをする人のことです。

 

イスラム教という言い方は「頭痛が痛い」のような意味が被ってしまっている言い方になっていて最近ではイスラム教をイスラームというのが主流になっています。

 

 

ムスリムになるには〜

 

宗教に入信するには何か儀式のようなことをすることが多いです。

 

例えばキリスト教は教会で洗礼をうけるというのが入信の儀式です。(宗派によって違うみたいですが...)

 

ではイスラームの場合はどうすればいいか。

 

ムスリムイスラム教徒)になるためにすることはただ一つ。

 

アッラーの他に神はなし、ムハンマドアッラーの使徒である」

 (※ムハンマドイスラームにおける偉大な預言者)

 

 

と心の底から唱え、唯一神アッラーに全てをゆだねその教えに従うことを誓うだけです。

 

 

イスラームで守るべき六信五行〜

 

イスラームでは6つの信じることと5つの行うことが記されています。

 

この六信五行を守ることで世界の終末に行われる最後の審判で天国に行けるというのがイスラームの基本的な考え方です。

 

六信とはアッラー、天使、啓典、預言者、来世、天命のこと。

五行とは信仰告白、礼拝、断食、喜捨、巡礼のこと。

 

◯六信

アッラー

 唯一絶対の神のこと。

 

・天使

 天使は神と人間の仲立ちをつとめる霊的な存在。

 預言者ムハンマドに神の啓示を伝えたのが最高位の天使のジブリール(カブリエル)

 

・啓典

 イスラームの啓典で有名なのはコーランですが、聖書のモーセ五書ダビデ詩篇福音書もこの啓典に含まれています。

 コーランはその中でも最も優れていて最後の啓典ということになっています。

 

・預言者

 預言者は神の言葉と伝える人のことです。

 コーランに記されている人は25名いて、その中にはイエスやモーセなども含まれています。

 ムハンマドは神が選んだ最後の預言者になります。

 

・来世

 イスラームの来世は生まれ変わりではありません。

 世界の終末に全ての死者が蘇りアッラー最後の審判によって天国に行くのか地獄に行くのかが決まるという考え方です。

 

・天命

 イスラームを忠実に行いあとは神に委ねるという考え方。

 

◯五行

信仰告白

 アッラーの他に神はなし、ムハンマドアッラーの使徒である」と唱えること。

 

・礼拝

 1日5回決まった方法で祈ること。

 

・断食

 年に1回ラマダン月の日の出から日の入りまで断食をすること。

 これをすることで貧しくて満足に食事のできない人のことを考えるというのが考え方の基本。

 

喜捨

 困窮者を助けるためのもの。

 

・巡礼

 ムスリムは一生の間にメッカに巡礼するというもの。

 ただしこの巡礼だけは実行できる体力と財力があるものができればいいということになっている。

 

 

〜平等な宗教〜

 

イスラームはとても平等な宗教です。

 

コーランにも「信者たちは兄弟である」(49章10節)と記されています。

 

民族や国は関係なくムスリムは皆平等で預言者ムハンマドも神の前には一人の人間という考え方です。

 

またキリスト教の聖職者のような人もいません。

 

 

〜他宗教への考え方〜

 

「宗教に無理強いがあってはならない」(2章256節)

 

コーランにこう記されている通り、イスラームの国ではシズヤという人頭税を払えば信仰も生活も自由です。

 

またユダヤ教徒キリスト教に関しては同じ神から啓典を授かった「啓典の民」としています。

 

しかしユダヤ教選民思想キリスト教の三位一体を批判しています。

 

 

イスラームの人間感〜

 

イスラームは神と個人との宗教ということがいえます。

 

どういうことかというと、コーランなど神から命じられたものがルールとなりそれを各個人が守るということです。

 

つまり、人間の行動の基準は神から命じられているかどうかというものになります。

 

この根底には人間は欲望に弱い存在だから、人間がルールを定めてもどうせすぐに破ってしまうという考え方があります。

 

そのためイスラームではあらゆることに神からくだされたルールを示しています。

 

これが日本人からしたらルールが多くて厳しいというイメージにつながっているはずです。

 

 

しかしムスリムはルールの中では自由に欲望を満たしていいと考えます。

 

そして善い悪いの判断を神に任せてしまった方が楽という発想があるそうです。

 

 

〜考え方によっては楽なイスラーム

 

イスラームには”ないもの”(守るべきルール)ではなく”あるもの”(ルール以外のこと)に目を向けて自由だと考えます。

 

ルールを守ればあとは自由で善いか悪いかも神が判断してくれるから楽だとも考えます。

 

そして神の下したルールを守っていれば天国に行けるとも考えます。

 

もちろんイスラームの中にも宗派があって解釈の仕方がありますがこれが基本的な考えかたです。

 

 

日本やそれ以外の国には法律などのルールがあってその他にも各個人が判断しなければならない守るべきことがあります。

 

ルール以外のことは自由ですがそこには責任が伴います。

 

しかしイスラームではルール以外のことは本当に自由なのです。

 

本当にとは、生活レベルまでルールに記されているため極端に言うとルール以外でやっては行けないことがないと言えます。

 

つらそうだと思う断食も日の入りをすれば皆食事をします。

 

ムスリムは断食をしなければいけないという”ない”ということよりも、日の入り後は食事を食べられるという”ある”ということを考えます。

 

イスラームのこの考え方には学ぶことも多いはずです。

 

最近のイスラム過激派の報道で怖くて厳しいというイメージのイスラームですが、視点を変えることで実はそんなに厳しくなく、むしろゆるくて楽な考え方というのがわかります。