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poco a poco

地球一周と中南米ひとり旅をして感じた旅のこと世界のこと。たまに野球とかいろいろ。

イスラームの視点で見たイスラム教の成立。

 

イスラム教の成り立ちといえばアラビア半島ムハンマドが興したというのが一般的な解釈としてあります。

 

しかしイスラームの視点だと少し違った面白い解釈をしています。

 

 

まずは簡単に一般的な成り立ちから書いていきます。

 

 

イスラームの基本的なことについてはこの記事。

 

k-zuma24.hatenadiary.com

 

イスラームの成り立ち。

 

イスラームで最後の預言者のムハンマド

 

このムハンマドは570年頃アラビア半島のメッカで生まれました。

 

メッカは現在のサウジアラビアにあります。

 

 

この当時のアラビア半島は血縁によって結ばれたたくさんの部族の抗争が絶えませんでした。

 

またムハンマドが生まれたメッカを含む西部は大小さまざまなオアシス都市がありました。

 

 

ムハンマドは商人として暮らしていたが40歳の頃神の啓示をうけます。

 

そこからメッカで布教活動を始めますが当時のメッカは多神教なのに加えて富を独占していた支配者層からの反感を買い迫害の危機になります。

 

 

そこでメディナへ行きそこで信仰で結ばれた共同体を作りとしてメディナ憲章をつくりました。

 

これはメッカからの移住者とメディナの住民が一つの共同体として助け合って暮らすための規範です。

 

その後メッカのクライシュ族という一族とユダヤ教徒のナディール族という一族との戦い(ジハード)を経てアラビア半島を統一しました。

 

 

こうしてイスラームアラビア半島で定着していったというのが一般的なイスラームの成り立ちです。

 

 

イスラーム的視点のイスラームの成り立ち。

 

イスラームの視点から見ると同じ神を信仰しているユダヤ教キリスト教イスラームだったという解釈をします。

 

つまりイスラームムハンマドが生まれる前からあったという考え方です。

 

ではいつイスラームはできたのか。

 

それは地上に預言者が現れ神の啓示を聞いたときです。

 

なのでイスラームの啓典のコーランにはモーセもイエスも預言者として記されており、この二人を含む預言者たちはイスラームの預言者であるという考え方です。

 

 

ではムハンマド以前の預言者とムハンマドでは何が違うのか。

 

ムハンマドは神の言葉をそのまま伝えた預言者という解釈です。

 

しかしモーセやイエスは当時のユダヤ人たちの状況に応じた形で神の法を説いた預言者という解釈をしています。

 

つまりムハンマドは神の言葉をそのまま伝えたのに対してモーセやイエスは神の言葉をそのときの状況や情勢に応じて自分なりの解釈で伝えたということです。

 

 

そしてムハンマドは最後の預言者であり神が最後に選んだのだから最大の預言者であるというのがイスラーム的な預言者の見方なのです。

 

 

ではユダヤ教キリスト教はなんなのか。

 

それは預言者が興したものではなく後世の人間がつくったものというのがイスラーム的な考えかたです。

 

 

まとめ

 

イスラームはもともとあってそれを形にしたのがムハンマドというイスラーム的な視点の考え方。

 

キリスト教文化の欧米諸国とそれに影響を受けている日本では考えられないような視点です。

 

宗教間で様々な解釈の仕方があって、さらには一つの宗教の中にも様々な解釈があります。

 

今回書いたイスラーム的な考え方というのも一つの解釈です。

 

 

 

 

 

 

 

増え続けるイスラームの人々。

 

今回は世界のイスラームについて。

 

イスラム教の簡単な概要は前回記事で。

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世界のイスラーム人口

現在世界には16億人ほどのムスリムがいると言われています。(2014年データ)

 

これは世界の宗教人口でキリスト教徒に次いで2番目に多いです。

 

国別で見てみるとインドネシアが1番多く次いでインド、パキスタンバングラディシュ、ナイジェリアという順になっています。

 

イスラームといえば中東やアラブ人というイメージが強いと思いますが世界的に見ると全世界に広がっていることがわかります。

 

 

また日本に目を向けてみると日本人のムスリムが1万人程度でそれ以外のムスリムが10万人程度です。

 

これは人口の0,1%で世界で最もムスリムが少ない国ということになります。

 

 

増加するムスリム

現在世界に16億人いるというムスリムですが2030年には22億人になる見込みだそうです。

 

これは世界人口の約26%でイスラームが世界の宗教人口で1番になるといわれています。

 

 

ヨーロッパに増えるイスラーム

世界的に増加しているムスリム

 

ヨーロッパでも移民や難民が流れてくることでムスリムが増えています。

 

そしてムスリムだけでなくモスクも増加しています。

 

その背景にあるのはキリスト教徒の教会離れです。

 

キリスト教徒は基本的に教会に所属して教会税というものを支払っています。

 

ここでこの教会税を払うのを嫌がるキリスト教徒が教会から離れていってしまう傾向にあります。

 

特にプロテスタントの多いドイツやイギリス、北欧にこの傾向が強いです。

 

教会税を払う人が少なくなってしまった結果教会が維持できず売却されてしまっています。

 

そこでその売り先として居抜きという形でモスクになることが多いのが最近のヨーロッパでみられているということです。

 

なぜムスリムは増えるのか

 

現在凄まじい勢いで増えているムスリム

 

歴史的に見るとイスラームは文化的、経済的に優れていました。

 

そのため布教活動がほとんどないにも関わらず自発的にムスリムになる人が多くいました。

 

では現在ではどうなのか。

 

まずイスラームには入信の儀式のようなものがなく信仰の告白をすればムスリムになれるという点がムスリムが増える理由の1つだと言えます。

 

そして最大の要因は女性はムスリムとしか結婚できないということや子だくさんが多いということがあげられます。

 

日本では少子化ですがムスリムの多い地域では子どもの数が多く単純にムスリムが増えているというのがムスリムが増えている大きな理由ではないでしょうか。

 

 

 

世界で増え続けているムスリム

 

近い将来日本でも移民や難民の受け入れで増えていく可能性があります。

 

また旅の途中でイスラム圏の国に行くこともあると思います。

 

そのときに最低限のイスラーム知識を知り、そして理解することがこれから大切になっていくんしゃないかなと思います。

 

 

 

実はゆるい?イスラーム。

 

イスラム教といえば厳しくて規制がたくさんあるというイメージが強いと思います。

 

特に最近は自称イスラム国のニュースでイスラム教は怖いというイメージを持っている人も少なくないと思います。

 

そんなイスラム教ですが勉強すると意外と厳しくないことわかりました。

 

そんなイスラム教についての入門編。

 

イスラム教の考え方について簡単にまとめてみました。

 

 

イスラム教はイスラームする宗教〜

 

そもそもイスラム教という名前の意味はなんなんだって言うお話。

 

 

ちなみにイスラムイスラームは同じ意味でより現地の発音に近いのがイスラームです。

 

イスラームとは「唯一絶対の神アッラーに全てを預け従うこと」です。

 

そしてこの教えを守る人のことをムスリムと呼びます。

 

つまりムスリムイスラム教徒)はイスラームをする人のことです。

 

イスラム教という言い方は「頭痛が痛い」のような意味が被ってしまっている言い方になっていて最近ではイスラム教をイスラームというのが主流になっています。

 

 

ムスリムになるには〜

 

宗教に入信するには何か儀式のようなことをすることが多いです。

 

例えばキリスト教は教会で洗礼をうけるというのが入信の儀式です。(宗派によって違うみたいですが...)

 

ではイスラームの場合はどうすればいいか。

 

ムスリムイスラム教徒)になるためにすることはただ一つ。

 

アッラーの他に神はなし、ムハンマドアッラーの使徒である」

 (※ムハンマドイスラームにおける偉大な預言者)

 

 

と心の底から唱え、唯一神アッラーに全てをゆだねその教えに従うことを誓うだけです。

 

 

イスラームで守るべき六信五行〜

 

イスラームでは6つの信じることと5つの行うことが記されています。

 

この六信五行を守ることで世界の終末に行われる最後の審判で天国に行けるというのがイスラームの基本的な考え方です。

 

六信とはアッラー、天使、啓典、預言者、来世、天命のこと。

五行とは信仰告白、礼拝、断食、喜捨、巡礼のこと。

 

◯六信

アッラー

 唯一絶対の神のこと。

 

・天使

 天使は神と人間の仲立ちをつとめる霊的な存在。

 預言者ムハンマドに神の啓示を伝えたのが最高位の天使のジブリール(カブリエル)

 

・啓典

 イスラームの啓典で有名なのはコーランですが、聖書のモーセ五書ダビデ詩篇福音書もこの啓典に含まれています。

 コーランはその中でも最も優れていて最後の啓典ということになっています。

 

・預言者

 預言者は神の言葉と伝える人のことです。

 コーランに記されている人は25名いて、その中にはイエスやモーセなども含まれています。

 ムハンマドは神が選んだ最後の預言者になります。

 

・来世

 イスラームの来世は生まれ変わりではありません。

 世界の終末に全ての死者が蘇りアッラー最後の審判によって天国に行くのか地獄に行くのかが決まるという考え方です。

 

・天命

 イスラームを忠実に行いあとは神に委ねるという考え方。

 

◯五行

信仰告白

 アッラーの他に神はなし、ムハンマドアッラーの使徒である」と唱えること。

 

・礼拝

 1日5回決まった方法で祈ること。

 

・断食

 年に1回ラマダン月の日の出から日の入りまで断食をすること。

 これをすることで貧しくて満足に食事のできない人のことを考えるというのが考え方の基本。

 

喜捨

 困窮者を助けるためのもの。

 

・巡礼

 ムスリムは一生の間にメッカに巡礼するというもの。

 ただしこの巡礼だけは実行できる体力と財力があるものができればいいということになっている。

 

 

〜平等な宗教〜

 

イスラームはとても平等な宗教です。

 

コーランにも「信者たちは兄弟である」(49章10節)と記されています。

 

民族や国は関係なくムスリムは皆平等で預言者ムハンマドも神の前には一人の人間という考え方です。

 

またキリスト教の聖職者のような人もいません。

 

 

〜他宗教への考え方〜

 

「宗教に無理強いがあってはならない」(2章256節)

 

コーランにこう記されている通り、イスラームの国ではシズヤという人頭税を払えば信仰も生活も自由です。

 

またユダヤ教徒キリスト教に関しては同じ神から啓典を授かった「啓典の民」としています。

 

しかしユダヤ教選民思想キリスト教の三位一体を批判しています。

 

 

イスラームの人間感〜

 

イスラームは神と個人との宗教ということがいえます。

 

どういうことかというと、コーランなど神から命じられたものがルールとなりそれを各個人が守るということです。

 

つまり、人間の行動の基準は神から命じられているかどうかというものになります。

 

この根底には人間は欲望に弱い存在だから、人間がルールを定めてもどうせすぐに破ってしまうという考え方があります。

 

そのためイスラームではあらゆることに神からくだされたルールを示しています。

 

これが日本人からしたらルールが多くて厳しいというイメージにつながっているはずです。

 

 

しかしムスリムはルールの中では自由に欲望を満たしていいと考えます。

 

そして善い悪いの判断を神に任せてしまった方が楽という発想があるそうです。

 

 

〜考え方によっては楽なイスラーム

 

イスラームには”ないもの”(守るべきルール)ではなく”あるもの”(ルール以外のこと)に目を向けて自由だと考えます。

 

ルールを守ればあとは自由で善いか悪いかも神が判断してくれるから楽だとも考えます。

 

そして神の下したルールを守っていれば天国に行けるとも考えます。

 

もちろんイスラームの中にも宗派があって解釈の仕方がありますがこれが基本的な考えかたです。

 

 

日本やそれ以外の国には法律などのルールがあってその他にも各個人が判断しなければならない守るべきことがあります。

 

ルール以外のことは自由ですがそこには責任が伴います。

 

しかしイスラームではルール以外のことは本当に自由なのです。

 

本当にとは、生活レベルまでルールに記されているため極端に言うとルール以外でやっては行けないことがないと言えます。

 

つらそうだと思う断食も日の入りをすれば皆食事をします。

 

ムスリムは断食をしなければいけないという”ない”ということよりも、日の入り後は食事を食べられるという”ある”ということを考えます。

 

イスラームのこの考え方には学ぶことも多いはずです。

 

最近のイスラム過激派の報道で怖くて厳しいというイメージのイスラームですが、視点を変えることで実はそんなに厳しくなく、むしろゆるくて楽な考え方というのがわかります。

 

 

 

 

 

 

世界を旅するなら知っておきたい宗教の話。

旅をしていて現地の人や外国人旅行者と話をすると宗教の話になることも多いと思います。

 

僕もグアテマラで2週間ホームステイをしていたのですがホストファミリーと宗教の話になりました。

 

世界を旅をしていると必ず耳にする宗教の話。

 

そんな宗教の話をしたいと思います。

 

世界の3大宗教といえばユダヤ教キリスト教イスラム教です。

 

このうちキリスト教が現在の世界で1番人口が多い宗教です。

 

ちなみに僕が今回旅した南米はキリスト教徒が非常に多い地域です。

 

その証に現在のローマ教皇フランシスコはアルゼンチン出身です。

 

 

世界の3大宗教には大きな共通点があります。

 

それは唯一の神を信じる”一神教”であることです。

 

さらにこの3つの宗教が信仰している神は同じ神なのです。

 

 

この3つの宗教はユダヤ教キリスト教イスラム教の順に成立して行きました。

イスラム教の考え方は少し違いますが詳しくはまた後日)

 

 

そしてそれぞれの宗教が成立してから現在に至るまでこの3つの宗教の間には対立関係があります。

 

もちろん対立せずに共存していた時代や地域もありま。

 

しかし、現在のイスラエルユダヤ教)とパレスチナイスラム教)の対立やヨーロッパ(キリスト教)に見られるユダヤ教徒への差別など未だに解決の糸口の見えない問題が山積みです。

 

なぜここまで深い対立関係にあるのか。

 

理由は様々で宗教だけの問題ではないことが多いように感じます。

 

しかしこの問題の根源は成り立ちが影響していると僕は考えます。

 

 

キリスト教ユダヤ教を非難する形でできあがりました。

 

そしてイエス・キリストユダヤ教徒に処刑されました。

 

 

イスラム教はユダヤ教キリスト教を同じ神を信じる兄弟のような存在として「啓典の民」としていますが、ユダヤ教選民思想キリスト教の三位一体などを強く批判しています。

 

またそれぞれの宗教のなかでも様々な派閥で対立しています。

 

 

同じ神を信仰しているからこそ起こる対立であって、それに加えて宗教が政治の争いやや権力争いに利用されている結果が現在の宗教の対立です。

 

 

次からはイスラム教を中心に各宗教間の対立やイスラム教間の対立について書いていこうと思います。

 

 

 

 

世界でも珍しい不思議なチチカカ湖。


南米ペルーとボリビアの国境には大きな湖があります。


その湖の名前は”チチカカ湖”。

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南米を旅しているとペルーのプーノという街とボリビアコパカバーナという街でこのチチカカ湖を眺めることができます。

ペルーからボリビアボリビアからペルーへ行くときにほとんどの旅人がこの2つの街に訪れる場所です。



なんとこのチチカカ湖のある場所は標高が約3,800mもあります。


日本で一番高い山の富士山の標高は3,776m。


つまりチチカカ湖は富士山より高い位置にある湖ということなのです。


 南米は標高が高い街が多く、ボリビアの首都ラパスは世界で一番標高の高い首都になっています。



このチチカカ湖は標高4,000m近い場所にあるというだけで日本人からしたら不思議な存在なのに、
あまり知られていないもう一つ珍しい特徴を持っています。 


それは世界でも珍しい「古代湖」であるということです。


古代湖とは10万年以上前から存在している湖のことです。


ちなみに10万年前の地球はホモ・サピエンスがアフリカから世界各地にひろがっていって時代らしいです。


通常、湖は数千年から数万年が寿命と言われているそうです。

なぜ湖に寿命があるのかというと河川から流れ込んでくる堆積物が長い時間をかけて蓄積して埋め立てられてしまうからなんだとか。

 

チチカカ湖を含む古代湖は世界でも20ヶ所ほどでしか確認されていないとても珍しい湖です。



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 標高4,000m弱。


そして10万年前から存在している古代湖


チチカカ湖は眺めていてその存在が不思議に感じるようなそんな湖です。